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小屋梁の曲木

古民家の小屋梁には松の曲木がよく使われています。曲がった松材は粘りがあって強度があり、上からの荷重を支える場所には最適の木材です。そのため昔から建物の屋根を支える梁には無くてはならない木材でした。

 

しかし、その曲木も今の住宅ではほとんど使用されないようになってきています。

 

曲木を組み合わせるための経験と技術を持った大工がいなくなったのもありますが、大きな理由としてプレカット加工の普及があります。

 

今の建築用木材は墨付け、切断、刻みを前もって加工場で行い、あとは現場で組み立てるだけです。

工期の短縮、建築現場の資材置き場や作業スペースの縮小、大工の技量によらない均一な加工等メリットもありますが、曲がった松材は機械に通せないので、作業効率優先の現代では国産の松材は徐々に使われないようになっています。

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