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土蔵
2016.03.05
土蔵には単に収納倉庫というだけでなく、耐火性能に優れた建物という面もあります。
木造住宅中心の江戸時代ではひとたび火事が起きれば近隣に延焼してしまい、近隣全部が燃えてしまう事も珍しくありませんでした。そんな環境から外部を土と漆喰で覆った土蔵は、家の財産や食料を守るのに役立ちました。
外部の土壁は300mm以上あることも多く、入口扉や窓などにも土と漆喰を塗り込めた土戸が使われ、今でいう耐火仕様の建物です。
傷んで修復不可能な土蔵の解体に立ち会ったことがありますが、出てくる土の量にびっくりしたことがあります。