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農地の集約

近年は政府が農地を大規模農家に集約して生産コストを下げ、農業の効率化をしていくとしきりに言っていますが、現実には農地を大規模農家に集約するだけでは生産効率はなかなか上がりません。

圃場整備された農地が隣接して集約できればコストも下がり生産効率も上がります。圃場整備とは簡単に言うと農業生産の効率化のため農地を区画整理するもので、農地一筆の区画を拡大しトラクターなどの農業機械が入れやすいよう道を整備し、用水路や排水路の整備もして安定して多くの収穫が得られるようにする土地改良の事です。

ただ、圃場整備された生産効率の高い農地は手放される方も少ないので、集約といっても現実は離れた飛び地の小さい農地を集めて移動しながら耕作しています。しかも集約のために手放される農地は生産性の低い日照条件の悪いものや、泥田のようなものも多いのが現状です。

 

圃場整備してあるような生産効率の高い農地は、個人の所有財産ではなく自治体の所有財産として考え、強制的にまとめて大規模農家が耕作し、その収益を各地権者に配当するなどの大胆な政策があれば効率化していくかもしれません。

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