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良いところは残しつつ
2016.08.02
先日から工事に取り掛かっている和束町の物件も、建物の傾き修正と柱のレベル調整がが終わりました。
今日は天井の高さを上げるため、今まであった吊り天井を外している最中でした。
二階の床板と一階の天井を兼ねる踏天井がよく見えています。
約8寸ほどあるヒノキの大黒柱。
束石と柱の間をよく見ると
黒いゴムのようなものが。
工務店の方に聞くと、束石からの湿気で柱が腐らないようにするものだそうです。十字に溝が切ってあり、溝から湿気を逃がすようです。
古民家をリフォームする場合、あくまで伝統工法にこだわってリフォームされる方もおられますが、現代工法でも良いと思えるものは取り入れていく方が、機能の面でも優れたものが出来上がり、費用的にも安くつく場合があります。
伝統工法の良いところは残しつつ、現代工法で使うものでも古民家の機能を損なわない形で使うことは良いことではないかと思います。