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差し鴨居入替
2016.08.06
奈良市月ヶ瀬の古民家の北側和室の差し鴨居はかなり傷んでいました。今のお客様にご縁ある前に何組かの方をご案内させていただいたのですが、やはりこの部分を気にされる方も多く、今のお客様も心配しておられました。
古民家は部材が悪くなれば、その都度その悪い部分を入れ替えて使い続けていくという考えで建てられています。
柱なども束石に接している部分はどうしても地面からの湿気の影響を受けやすく、築年数が経過すると腐ってきます。柱が腐れば全体を取り換えるわけではなく、傷んだ箇所だけを根継ぎしてまた使い続けていきます。
それなりに技術はいりますが、柱・梁等でも入替自体はそれほど難しい工事ではありません。
今朝、その傷んでいた差し鴨居の入替工事をすると工務店から電話があり、確認に向かったのですが
すでに終わっていました。
差し鴨居は貫で柱と固定しているだけで、組み合わせる前の仕口をきちっとしておけば組んでしまうのはあっという間です。