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寒冷紗(かんれいしゃ)
2016.04.25
相楽郡和束町では茶畑の黒い覆いが目立つようになってきました。この黒い覆いは寒冷紗(かんれいしゃ)というもので、新芽が出た後、被覆によって茶葉に届く日光の量を制限し、渋味を抑えると同時に濃厚な旨味を増すように育てるためのものです。
被覆はもともと、新芽を霜の被害から防ぐために始められました。それが、被覆をしたお茶の風味が良いことがわかって、玉露や碾茶、高級な煎茶の作り方へ発展したそうです。
ちなみに茶畑でよく見かける扇風機、夏に茶葉を冷やすためのものではありません。逆に暖めるためのもので、遅霜の降りる時期に地上5~6メートル付近の暖かい空気を送り込んで地表付近の冷たい空気を攪拌させ、霜害から茶葉を守るためのものです。