代表　大風 彰一

子供の頃からよく遊んだ田舎で古い建物が次々と解体されていく、立派な旧家が空家のまま何年も放置され朽ち果てていく、そんな様子を見て単純に「もったいない」と思ったのがきっかけで古民家に興味を持ちました。
色々と古民家の事を調べていくと古民家は現代でも十分に通用するすぐれた機能をたくさん持っている事がわかりました。例えば今の制震装置や免震装置に通ずる考えで建物を柔構造にして大きな地震の揺れをうまく逃がして倒壊を防いだり、調湿効果のある漆喰を壁に使うなど、地震が多く四季のある日本に良く合ったすばらしい点を数えあげればきりがないほどです。

私の父親は京都府相楽郡南山城村の出身でご先祖様から受け継いだ家や田、畑が今も南山城村にあります。また母親も京都府木津川市の加茂町出身のため親戚や友人、知人がこの地域にたくさん暮らしています。そんな自分の故郷も高齢化などで徐々に人が減ってきており古民家を残して利用する事で少しでも地域が活性化すれば良いなとの思いもあり、自分のよく知っている故郷を中心として物件を取り扱っています。
また古民家には不動産という側面もあります。不動産とは書いて字のごとく動かすことのできない財産です。その地域出身者でなければわからない「田舎のつきあい」、「風習」など表面上の物件データだけではわからない事もしっかり伝える事が出来るように自分が熟知している地域以外は基本的に物件を取り扱っておりません。