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市街化調整区域内の土地

今日は物件調査のため所有者の方と一緒に木津川市の加茂町まで行ってきました。土地のみの売却を希望されているのですが、市街化調整区域内にあるために、その土地に建物を新たに建築することが出来ません。元々は家が建っていたそうですが、10年以上前に家を解体し更地のままでずっと所有しておられたとの事でした。

周囲の開けた明るい土地なので家が建てられれば最高のロケーションなのですが・・・現状では利用方法が限られるため残念です。

 

現在の都市計画法は昭和43年に定められたものです。人口が増えていく中で、都市計画法の市街化調整区域は無秩序な開発を防ぐ意味もあって有意義なものだったかもしれません。ただ、これからは人口がどんどん減少していく事になり、当時とは状況がかなり変わってきています。市街化区域内と市街化調整区域内の人口減少率を比べると、市街化調整区域内の人口減少率のほうが高いとの調査結果が出ています。これは明らかに都市計画法の規制があるためではないかと思われます。自治体によっては独自に規制を緩和している地域もありますが、まだまだ少数です。

 

一般住宅に限ってだけは建築を認めるなどしていけば、市街化調整区域が多数ある田舎の人口減少にも多少は歯止めがかかる思うのですが。

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