古民家鑑定所株式会社

以前、相談のあった賃貸物件でのトラブル話です。

 

A様は自宅とは別に相続した古民家を所有されていました。空家にしておくと建物も傷むし、自宅が遠方にあり草刈りなどの管理も大変なため、数年前に息子さんの知人の紹介で都会の方に貸すことにされました。

 

その時、貸主のA様は1点だけ

・現状で貸す。水回り等建物内外のリフォームについては借主負担にて行う。

との条件を付けられたそうです。

 

当時は建物もリフォームしてもった上、管理も心配なくなると喜んでおられたそうです。

 

契約時は代理人が来られただけで借主とは結局一度も会えず、少し不安に思ったそうですが、息子さんの知人の紹介なので、その後は特に心配されることはなかったそうです。

 

ところが2年ほど経って、その古民家の近隣の方から草刈をしてもらわないと困るとの苦情の電話がかかってきました。

あわてて家を確認に行くと、草は伸び放題、建物のリフォームは全くされていない、そのうえ敷地内外にはゴミや廃材が山積みされていたそうです。

近所の方に聞くと、最初から草刈などの管理は全くされていなかったそうです。しかも敷地内にゴミや廃材がどんどんトラックで運び込まれ、家の前の畑がゴミ山になって近隣にも迷惑をかけている状況でした。

どうも借主は最初から住居として考えていたわけではなく、資材置き場などにすることを目的に借りたようでした。

 

そこで賃貸借契約の解除を通知して、ゴミと廃材の撤去をお願いしたのですが、借主はお金が無いので撤去できないとの返事でした。契約解除の話し合いも1年ほどかかり、その間も廃材は増え続けていったそうです。そこで貸主もこれ以上近隣の方に迷惑が掛かる事を懸念され、契約解除に応じることを条件にゴミ処分を貸主で負担する事に合意されました。

 

貸主は結局、保証金と3年間の家賃の何倍もの費用を使ってゴミと廃材の処分をされることになりました。

 

今回は数少ないケースだと思いますが、やはり最初に直接本人にお会いして、田舎に来る目的ぐらいは確認しておく必要はあると思います。